すべての世は事もなし

3月の半ば晴れ間のひろがった日曜日に、両親と一緒にふきのとう採りに行きました。

途中で「八幡のすしべん」で弁当を仕入れて、向かった先は宝達山。
車をゆっくり走らせながら、蕗の生えていそうなところを探します。
少し早いのかなかなか見つかりませんでしたが、しばらく探していると目が山菜採り仕様の目に変わってきて、気づかなかったものが見えてくるようになります。
ようやく畑の土手の日当たりがよいところに見つけました!
蕗は地下茎で広がるので、ひとつ見つけるとあたりには沢山生えています。
さっそく摘んでスーパーのビニール袋に詰めていきます。本当は山菜採り袋というものがあって、亡くなった祖父はいつも自分で作った山菜採り袋を持ってきていました。自分もマイ山菜採り袋が欲しい。

山頂へ続く道を探しながら進むと、頂近くは残雪で行き止まり・・・。

ある程度採ったので、敷物を敷いて昼ご飯。
まだ3月半ばだというのに、この日はあたたかく、自然のなかで過ごすのは本当に楽しい。
自然の中にいると、スーッとまわりの空気に溶け込んでいく感覚があります。

実家に帰ってきて、さっそくふきのとうを洗い下準備をして、まずはふきのとう味噌を作りました。
フライパンでふきのとうを炒めて、白味噌、こうじ味噌、砂糖で味付けします。アクは抜きません。もちろん天ぷらも作りました。間違いはないです。

山で春の息吹を感じて採ってきたものをみんなで食べる。
これだけでとても幸せな気分になれます。

宝達山のふもとからのどかな田園越しに見える日本海

宝達山のふもとから、のどかな田園越しに見える日本海

テキスト

ふきのとう採り日より

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